「心と脳」 認知科学入門
安西祐一郎さんの著書「心と脳 認知科学入門」を読んだ。
電車の中などで読んでいたが、これは集中して読まないと話についていけず、読んだ意味があまりないと思った。もう一度読んでみようと思う。
今回読んで心に残ったのは、第十章、「未来へ」の内容である。この本は、初めは心理学の発展から、情報科学の誕生、それによる認知科学の発達について具体例を交えながら順に説明をしていく、というもので、最後の方の章では、これから認知科学はどういったものに使われていくのか、人の社会性や創造性は認知科学的にどのようにとらえていけるだろうか、といった話にまで広がっていく。
そして私の心に強く響いたもの。それは十章の7.創造性に関する部分である。
その中で創造性について、心理学者チクセントミハイは、自分の関心ごとに没頭している状態が続くときに創造性が発揮されやすい、ということを見出した。
というのである。
さらにチクセントミハイは、自分の関心事に没頭しているときには喜びを感じるが、それは次の9つの条件が満たされているからだという。
(1)どんなステップにも明確な目標がある。
(2)行ったことに対して即座にフィードバックがかかる。
(3)チャレンジする目標と自分にとって可能なやり方の間のバランスが取れている。
(4)することと思っていることが融合している。
(5)注意が散漫にならない。
(6)失敗の心配をしない。
(7)他人にどう思われるかを気にしない。
(8)時間の感覚が違ってくる。
(9)活動自体に充足感や喜びを覚える。
自分に足りていないのはこれだ!
そう強く感じた。ホリエモンの本にも同じようなことが書いてあったと思う。
もっと何かに没頭できる人間になろう。