ぶろぐ

日常生活で思ったこと、本を読んだ感想、プログラミング等勉強したことの内容を書いてます

人間行動

駅のホームで思ったこと。

 

   駅のホームから改札階に上がる階段には、ほとんどの場合矢印マークがついていて方向が決められている。そしてその2つの領域は手すりによって境界が作られていることが多い。一つ目にその境界によって分断される2つの領域は多くの場合均等になっておらず、階段の幅には大きくて2,3倍の差がある。これに関してはホームに降りる人(つまりこれから乗る人)の方が急いでいる可能性が高く、事故にならないためだと考えた。

 

   次に、私がよく利用する駅では、利用客がわりと多く、電車が止まったときには降りる客でホームが混雑し、さらに階段では身動きが取れないほどになる。そこで人々は、逆方向の領域にほとんど人がいないにも関わらず、9割以上の人が順方向の、人が密集している方の階段を上るのである。

 

   しかし、他の駅で階段に矢印はあるが境界の役割のある手すりがない階段があった。そこでは人々はあまり矢印通りに行動していなかったのである。

 

   ここには様々な要因が考えられるが、一つに人の数である。初めに述べた駅と比べて後者は利用客が少し少なく、人間行動の一つとして模倣というものがあると考えると、周りに人が少なかったことで、模倣せず、本来なら矢印という縛りから解放されたいと思っていた人が普段と違う行動をとったのではないか。そして2つ目に、「手すり」という境界の効果である。ここに、人間の心理からくる行動の面白さがあるのかな、と思った。おそらくこれは、矢印という視覚情報よりも手すりという視覚情報の方が、この場合は人間の行動を制限しやすいのでなはいかと思う。(2つの情報の相乗効果である部分は大きい)人間の行動を制御できる情報などについての学問も面白そうだと思う。またこの場合は、視覚情報の人間の脳での重みの違いについての議論でもあると思うので人間の心理、脳の情報処理等に関しても調べていくと面白いと思う。