博士課程に進む理由
先日大学の先生から博士課程に進む理由についてお話を頂戴し、本当にその通りだと思ったため、ここに書こうと思う。
博士課程に行くと修士課程プラス3年。社会に出るのは早くとも27歳。
行く必要なんてあるのかな、なんて思う人も多いのかもしれない。
最近、理系学生は修士課程に進むことがほとんどであるが、日本では博士課程に進む学生は非常に少なく、修士の一割程度である。
博士課程に進むのは、その分野の専門性を高めるため、だけではない。
社会にある解決すべき問題を発見し、その問題を解決することが如何に肝要なことであるかを社会に伝える能力を養うためである。
解くべき問題を見つけることは非常に難しく、観察眼が必要であるであろうし、それをどれだけ大切な問題であるか伝えることもすぐに身につく能力ではない。
大学の博士課程では、ベンチャー企業とは違い自分の身の安全が守られていて、上に述べたような力を身に着けるのに適当な環境なのである。
以上が、博士課程に進む重要な理由である。