ぶろぐ

日常生活で思ったこと、本を読んだ感想、プログラミング等勉強したことの内容を書いてます

メガネ型ウェアラブルデバイス

 最近よく考えるのが、人間の感覚である視覚や触覚の拡張についてである。VRやARと連動してないものを触っているように感じさせることや、人間の感覚の閾値では感じられないもの、ことを感じられるようになると面白いなと思う。

 感じられるものでも、情報として伝達されるとその効果が薄れてしまうこともある。例えば、オーケストラの演奏を生で、コンサートホールで聴くときに感じる緊張感、空気がピンと張りつめたような感覚は、スマホで動画として受け取るとその感覚は得られない。その場の雰囲気というものは現在、体験することはできないのである。

 

 こういったことに興味を持ち始めたのだが、ふと、「暗いところって怖い」と思ったのである。

 

 例えば田舎の電灯の少ない、またはほとんどない夜道を歩くとき。視覚から得られる情報は少なく、段差があることにも、何か障害物があることにも気づけない。また、自動車を運転しているとき。夜は車のライトをつけるが、それでも見えないものは昼に比べて格段に増え、危険も増す。

 この原因は何か。それは「夜」という概念である。なわけない。夜や暗いところが発生するのは仕方がないことなので、何か対策すればいいんじゃないかと思った。

 

 そして調べてみると、「HOYA MW」という、暗所視を支援するメガネ型ウェアラブルバイスが最近(2016,17年くらい)作られ、実証実験されていることが分かった。これは、夜盲症といって暗いところでものが見えにくくなる症状で、まだ治療法が見つかっていない病気を抱える人々に向けて開発された。

 これは、メガネの真ん中にあるカメラで実世界をとらえ、取得した映像を、暗いところにある物体が明るく映るように画像処理して両目の部分にあるディスプレイ(モニター)にその映像を映すことで暗いところでも物体の認識できるようにしたものだと思う。画像処理に関しては、赤外線を飛ばすだけだと白黒画像が返されてしまうのでそこがこのデバイスの強みだと思う。

 

 しかし、このデバイスは普通の眼鏡と見た目も形も重さも全然違い、また価格も非常に高いと問題点も多い。人間とコンピュータの融合を考えると、そういったデバイスを使っていると分からないくらい自然に溶け込んでいる状態が望ましいと思う。またメガネだけでなく、コンタクトやレーシックのように実装して暗いところでも見えるようになる仕組みを考えられると面白いのかな、と思った。